アルコールで肝臓をダメにしないために

肝臓とアルコールの説明をする医師

「お酒を飲み過ぎると、肝臓を悪くするよ」という言葉はよく耳にします。仕事の後に居酒屋でたっぷりとビールや日本酒を呑んで、その臭いを漂わせながら家に帰ると奥さんにきつく言われた経験のある方も多いでしょう。ではなぜアルコールは身体に良くないのでしょうか?アルコールと肝臓との関係についてみてみます。

 

まず肝臓には3つの機能があると言われています。一つ目は身体が摂取した栄養素を貯める機能。二つ目が胃腸での消化を助ける胆汁を作る機能。そして三つ目がアルコールなど身体にとって有害となる物質を無毒化する機能です。この三つ目の機能こそがお酒の飲み過ぎと大いに関係があり、アルコールの飲み過ぎが肝臓を悪くする原因になるのです。

 

人はビールなどのお酒を摂取すると、それに含まれているアルコール成分は肝臓で処理を行います。アルコール成分は人の中枢神経を酩酊(酔っ払っている状態ですね)させるので、これをしっかりと処理する必要があるのです。

 

しかし肝臓においてアルコールを分解する時に発生するのがアセトアルデヒドという毒性のある物質です。このアセトアルデヒドは分解が進むとやがて無毒な酢酸となり体外に排出されます。しかし問題はアルコールを飲み過ぎるとこの処理が追いつかずに、アセトアルデヒドが体内に多く残ってしまうことです。

 

二日酔いとはこのアセトアルデヒドが多く身体に残っている状態のことですし、これが長期間肝臓に残ると肝硬変や肝不全の原因になるのです。ちなみにアセトアルデヒドは発がん性物質でもあり、肝臓以外の身体の色々ながんの原因にもなるので注意して下さい。

 

以上のことからお酒で肝臓を壊さないためには、その摂取量を肝臓の処理出来る範囲内に抑えてあげることが重要なのです。最も分かりやすいのは、お酒の量を少なくし、時には休肝日をつくってあげることです。どんなに働き者の肝臓でも酷使しすぎると次第に音をあげてしまいます。肝臓も人と同じように時には休ませることが必要なのです。